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ロッテ、カントー大学などとの共同研究をカカオ農地で実証実験へ

2025/11/10 12:32 JST更新

(C) ロッテ
(C) ロッテ
 株式会社ロッテ(東京都新宿区)は、南部メコンデルタ地方カントー市のカントー大学、日本ハイドロパウテック株式会社(新潟県長岡市)、株式会社タケショー(新潟県新潟市)、タケショーフードベトナム(カントー市)と2023年5月に開始した第1次共同研究の結果を踏まえ、カカオ農地での実証ステージに移行し、第2次共同研究を開始する。

 カカオ豆は、カカオの実から取り出された後、発酵・乾燥工程を経てチョコレートの原料として使用される。カカオの実の外側の殻(カカオポッド)はカカオの実の全体重量の約8割を占めるが、利用されることなくカカオ農地に廃棄されている。

 廃棄されたカカオポッドが土に還るには時間を要し、またカカオポッドで菌が繁殖すると、病原菌がカカオの木に広がり、結果としてカカオの実の収量減少やカカオ農家の収入低下を招いてしまう。そのため、カカオポッドを適切な方法で加工処理し、カカオ産地で産業利用することが望まれている。

 第1次共同研究では、加水分解技術を活用することでカカオポッドを殺菌・粉砕処理し、土壌に散布することで農地の肥沃度を改善できるか、南部メコンデルタ地方で検証した。その結果、加水分解カカオポッドの散布により、カカオの苗の成長が促進され、土壌の状態も改善されることが分かった。

 さらなる検証のため、第2次共同研究では、カカオ農地に加水分解カカオポッドを散布し、カカオ豆の収量への影響を確認する。この研究を通して、カカオ産地の環境問題を解決し、資源循環型社会の実現を目指す。 

[2025年11月6日 株式会社ロッテニュースリリース A]
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