駐重慶ベトナム総領事館を開設、中国西部地域との連携強化 [政治]

　中国の重慶市で29日、駐重慶ベトナム総領事館の開設式典が行われた。式典には、中国側から重慶市長の胡衡華(フー・ホンホワ)氏ら、ベトナム側から駐中国ベトナム大使のファム・タイン・ビン大使らが出席した。

　ビン大使は「総領事館の開設は、中国との友好協力関係を強化するというベトナムの一貫した方針を具体化したものだ」と述べた。重慶市や四川省など中国西部地域との直接的な連携を通じて、両国間の包括的・戦略的パートナーシップの深化につながるとの考えを示した。

　中国側は、今回の総領事館の開設は両国の外交関係樹立75周年および2025年のベトナム・中国人文交流年の節目にあたるとし、外交部と重慶市政府が連携して総領事館の円滑な運営を支援する意向を示した。

　ブイ・グエン・ロン総領事は、総領事館の開設は両国指導者の合意を具現化するもので、「ベトナムと中国西部地域を結ぶ新たな架け橋」として、経済、投資、観光、教育、文化交流など幅広い分野で協力を推進していく方針を示した。また、総領事館は、同地域に暮らすベトナム人コミュニティの「共通の家」となることを目指すと述べた。

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