VIETJO - ベトナムニュース 印刷する | ウィンドウを閉じる
[政治]

ラム書記長、シャングリラ会合開幕式で演説 越トップとして初

2026/05/30 12:28 JST更新

(C) Tuoi Tre
(C) Tuoi Tre
 シンガポールで29日に開幕した第23回IISSアジア安全保障会議(シャングリラ会合)で同日夜、トー・ラム書記長 兼 国家主席が開幕式の基調講演を行った。ベトナムの党・国家のトップが同会合で基調講演を行うのは今回が初めてとなる。

世界の3つの危機と6つの提案

 ラム書記長 兼 国家主席は、「変動する世界における平和・安定・発展の主体的な構築」をテーマに演説した。現在の世界的な不安定要因として、国際秩序の危機、開発モデルの危機、戦略的信頼の危機の3つを指摘した。

 その上で、平和と安定の構築に向けた以下の6つの提案を行った。

◇ルールと対話を実質的なツールとすること
◇東南アジア諸国連合(ASEAN)の中心的な役割を尊重する平和イニシアチブを歓迎すること
◇人間の安全保障を中心とすること
◇人工知能(AI)などの新技術に対する責任ある規範を形成すること
◇社会基盤の回復力強化と情報空間の保護を図ること
◇予防外交と調停の能力を強化すること

 南シナ海問題については、1982年の国連海洋法条約(UNCLOS)を含む国際法に基づき、平和的手段による解決を支持する立場を改めて強調した。

質疑応答で独立・自主の外交方針を強調

 基調講演後の質疑応答で、ラム書記長 兼 国家主席はベトナムの外交方針について言及した。ベトナムが国家統治能力を強化していることは、独立・自主・多角化という外交方針をより効果的に実行することにつながると述べた。

 中国との関係については、国防・安全保障分野での協力メカニズムが両国関係の強化や地域の平和と安定に寄与していると評価した。また、中東危機によるサプライチェーンの混乱への対応策として、供給源や市場の多角化を進めていることを明らかにした。

 今回、ラム書記長 兼 国家主席が基調講演に招待されたことは、ベトナムの国際的な地位と信頼の高まり、そしてベトナムの独立・自主の外交路線に対する国際社会の関心を反映している。

 第23回シャングリラ会合は5月29日から31日まで開催される。44か国から550人以上の代表者が参加しており、このうち54人が閣僚級の代表だ。

 なお、シンガポールを訪問中のラム書記長 兼 国家主席は29日、同国の首相および大統領と会談した。双方は包括的・戦略的パートナーシップを深め、デジタル経済やグリーン経済を中心に、AIや次世代ベトナム・シンガポール工業団地(VSIP)展開などでの協力を強化することで一致した。また、ASEANでの連携強化や、国連海洋法条約に基づく南シナ海問題の平和的解決の重要性についても再確認した。 

[Tuoi Tre 18:49 29/05/2026, A]
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved.


このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。

印刷する | ウィンドウを閉じる