ホーチミン：謎の家屋放火事件、犯人ガソリンを注入 [三面]

　ホーチミン市内１０区で先頃、１件の放火事件が発生した。当初警察は家族の火の不始末が原因による火事だと見て捜査していたが、家に置いてあるバイクや、台所付近の燃焼も激しくなく、放火の疑いが強くなった。しかし、どう考えても火元がはっきりしない。それは家の外部よりも内部に、激しく燃えた跡が残っているからなのだった。　警察が困り果てていると、ひとりの捜査員が家の外壁に取り付けられたシャッターの下に、小さい丸い穴があいているのを見つけた。どうやら犯人は１ｍ以上あるプラスチック製の水道管をそこに差し込み、大量のガソリンを家の中に流し込み火をつけたようだ。犯人は田舎から出てきたばかりで、居候中の親せきの青年Ｓ。連日の夜遊びを家の主人に咎められた末の計画的犯行だった。

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