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[三面]

男児タクシー置き去り事件から2か月、実母が男児の引き取り手に

2015/02/05 16:46 JST更新

(C) vnexpress 実母(左)に引き取られた男児(右)
(C) vnexpress 実母(左)に引き取られた男児(右)
(C) vnexpress 祖母(左)に抱かれ帰路につく男児(右)
(C) vnexpress 祖母(左)に抱かれ帰路につく男児(右)
 2014年12月2日深夜、ホーチミン市8区1街区ケンサン橋付近で2歳の男児がタクシー内に置き去りにされた事件で、男児は4日、タムビン児童保護施設(ホーチミン市トゥードゥック区)を出所し、実母のホー・ティ・トゥー・バンさん(23歳、4区在住)に正式に引き取られた。  事件前日に夫と激しい口論となり、男児を連れて家出したバンさんは、ミルクを買うお金が無くなったため、夫と仲直りしてお金を貰おうと何度も夫に電話をかけたが連絡が取れず、更に夫側の家族から男児は夫の実子ではないと疑われていたことも重なり、男児をタクシー内に置き去りにしてしまったという。  男児の置き去り事件がマスコミで大々的に報じられると、男児の遠い親戚に当たる50代の男性が、当時男児の世話をしていた8区1街区人民委員会に駆けつけて引き取りを申し出た。しかし親族関係を証明する合法的な書類(戸籍謄本や出生届けなど)を提示できなかったため、引き取りは断られた。  事件から2週間後、バンさんは男児の実母として名乗り出たが、同街区人民委員会はDNA検査などを行い母子関係が証明されない限り男児を引き渡すことはできないとして、タムビン児童保護施設に男児を移管した。  事件から2か月が経った今、家族はようやく所定の手続きを済ませ、男児を引き取ることができた。実母のバンさんは、「経済的な余裕がないので、子供が生まれてからずっと面倒を見てもらっていた叔父に引き続き世話をお願いする予定」と語った。  なお、同街区人民委員会は、子供を置き去りにしたバンさんの行為は児童の扶養に関する現行規定に触れた点があり処分に値するものの、バンさんの現在の境遇に情状酌量の余地があるとして、処分しない方針を明らかにした。 

[VNExpress, 11:43 (GMT+7) 4/2/2015, A]
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