現職警官によるライフル乱射5人殺害事件、友人の男が自首 [三面]

　ホーチミン市クチ郡タンタインドン村(xa Tan Thanh Dong)にあるリュウガン農園内の違法賭博場で1月29日に発生したライフル乱射事件で、事件を起こした現職警察官のレ・クオック・トゥアン容疑者(男・33歳、同郡在住)の友人であり、トゥアン容疑者が違法賭博場で奪った現金を保管していた男が3日に警察に自首した。

　トゥアン容疑者に手を貸した共犯として浮上したファム・タイン・タム容疑者(男・33歳、同郡在住)は、他人が犯罪により得た資産を保管していた容疑で2日に指名手配を受けていた。

　タム容疑者は、南部メコンデルタ地方ベンチェ省に身を隠していたが、翌3日午前にホーチミン市警察に連絡を入れ、自首したいと申し出た。同市警察はすぐにベンチェ省に駆け付け、タム容疑者を逮捕しホーチミン市に身柄を移した。

　事件当日、賭博で負け所持金を全て失ってしまったトゥアン容疑者は、現場に居合わせた人々に向かってAK系ライフルを乱射。この乱射事件で4人が死亡、1人が負傷した。さらにトゥアン容疑者は、逃走中にバイクを乗り換えるためグラブ(Grab)運転手の男性を射殺した。

　乱射事件の後に違法賭博場で奪った10億VND(約470万円)は、友人のタム容疑者に預けていた。

　トゥアン容疑者はライフルを所持したまま逃走中だ。公安省は今回の事件を重く見て、機動警察や刑事警察など500人と、多数の装甲車を動員し、軍からも協力を得て1月30日から31日にかけてチュンアン村(xa Trung An)の各ルートに人員を配置していたが、逮捕には至らなかった。

　警察はトゥアン容疑者がカンボジアに逃走した可能性もあると見て、カンボジア警察に情報を共有し協力を求めている。

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