長寿番組のベトナム版「クイズ$ミリオネア」、過去には指名手配犯も参加 [三面]

　ベトナム国営テレビ局(VTV)系列VTV3チャンネルで毎週放送されている人気クイズ番組「Ai La Trieu Phu(億万長者は誰？)」は2021年で放送開始から16年目に突入している。

　英国発祥のクイズ番組「Who Wants to Be a Millionaire？(百万長者になりたい人？)」は世界各国で放送されており、日本では「クイズ$ミリオネア」の名称で2000年から7年間放送された。

　ベトナム版は2005年に放送をスタートし、16年の長きにわたってお茶の間で人気を博し続けている。

　同番組には、一般人だけでなく多くの芸能人も参加。変わり種では外国の大使もいたが、一番話題になったのは、11年間逃亡していた指名手配犯が堂々と参加していたことだ。

　レ・ティ・ホン容疑者(女・1968年生まれ)はハノイ市で1993年、違法賭博ルートに参加し、大きな借金を抱えた。その後、1996年に警察から指名手配されたが、その頃には債権者から逃れるため、既に名前を変えて東南部地方ドンナイ省に移り住んでおり、以降は11年間も逃亡生活を続けていた。

　しかし、2007年にクイズ番組を観ていた警察官が、「レ・ティ・コー」と名乗る参加者がホン容疑者に酷似していることに気づき、番組制作者の協力を得て指紋を採取し、証拠を固めた上で逮捕した。

　逮捕された同容疑者は警察署で、「何年も経ったので、警察は私のことなど忘れただろうと思った」と供述したという。なお、同容疑者はクイズ番組で1000万VND(約4万8500円)の賞金を獲得していた。

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