ホーチミン：3歳息子に違法薬物を与えて動画撮影、母親と愛人を逮捕 [三面]

（C）VOV

　ホーチミン市ホックモン郡警察は26日、3歳の男児に違法薬物を使用させたとして、実母のグエン・タオ・グエン容疑者(23歳)とその愛人レ・バン・バム容疑者(44歳)を逮捕した。

　これに先立つ24日夜、男児が全身刺青の男から薬物の吸引を強制されたり、セロテープで両手を縛られたり、ハンマーのような物で局部を叩かれたりする様子を撮影した動画が投稿され、猛スピードで拡散された。

　問題の動画を投稿したのは、男児の実父T・M・Tさん(31歳、タンビン区在住)。Tさんとグエン容疑者は2018年に結婚し、長女(5歳)と長男T・N・A・T君(3歳)の2人の子供を儲けた。

　その後、グエン容疑者は2021年に子供たちを連れて家出し、愛人のバム容疑者と同棲を始めた。2022年12月、グエン容疑者らが違法薬物を使用していることを知ったTさんは、子供の安全を心配して長女を引き取った。Tさんは今年3月23日、「オンライン販売を行うため、フェイスブック(Facebook)アカウントを借りたい」と話し、グエン容疑者から同意を得た上で同容疑者のアカウントにアクセス。

　すると、Tさんは同アカウントに、息子が違法薬物を使用させられたり、暴行を加えられたりしている様子を撮影した多くの動画が保存されているのを発見。卑劣な行為の数々にショックを受けたTさんは24日夜、SNSでこれらを暴露。投稿目的は、国民から注目を集めて警察に捜査を促すため。Tさんは、動画拡散に協力するようユーザーに頼み、その後、警察に届け出た。

　被害届けを受けたのは、容疑者らが住んでいるとされるホックモン郡バーディエム村(xa Ba Diem)の警察。Tさんは、動画に長女も映っていたことから、撮影されたのは数か月前の可能性が高いと見ている。

　事態を重く見たホックモン郡警察は直ぐ捜査に乗り出した。容疑者らの行方を追った警察は、クチ郡に身を隠していた2人を発見して緊急逮捕。その場でT君も保護した。問題の動画を撮影したのが、実母のグエン容疑者だったことも判明した。

　容疑者らは取り調べに対し、「単にジョークでやっただけ。子供に危害を加えるつもりはなかった」と主張。同事件をめぐり、警察は引き続き裏付け捜査を進めている。

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