開発計画白紙で、補償金目当ての土地購入者大ピンチ [社会]

　このほどダナン市が行った同市ホアバン郡タックニャム (Thach Nham)ニュータウン建設計画の白紙撤回決定が大きな波紋を呼んでいる。これは同計画が公布された2004年末以来、ダナン市の住民の間に立ち退き補償金目当てにニュータウン計画地の土地を購入する一大ブームが発生、中には借金をしてまで土地を買い求める者もいたためだ。このブームの影響で、地価は計画公布後1ヶ月足らずで、1平方メートルあたり4万ドンから8万ドン(約595円)へと約2倍にまで膨れ上がった。　また購入者は、購入後すぐさま突貫工事で家屋を建設したため、去年10月の台風ではそのうちの数10軒の家屋が倒壊し、トタン葺きの屋根は吹き飛ぶなどの被害も出た。彼らは農地の拡大・家禽の飼育という名分で借金をしたものの、結局誰も経営の拡大をせず、補償金を得るまで土地を遊ばせるだけのつもりだったが、この皮算用も今回の白紙撤回で日の目を見ることはできず、借金だけが残った形だ。　農業銀行ホアバン郡支社のデータによると、タックニャム地区の85世帯は同行に対し7億6500万ドン(約569万円)の借金があり、他の銀行からの借金も含めれば、補償金ブームによる住民の借金は、総額20億ドン(約1490万円)近くになると言う。

このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。