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[社会]

海外の病院が国内患者を奪う

2006/05/03 07:10 JST更新

 現在、シンガポールへ渡り、医療機関パークウェイグループの病院で治療を受けるベトナム人患者が年間数百人にも上っている。増加する需要に対応するため、同グループはホーチミン市、ハノイ市に次いでダナン市にも情報センターを設立する予定だ。  ベトナムではまだ医療設備、技術ともに十分でなく、ガン、心臓病治療や内臓移植などを必要とする難病を抱えた患者は海外の病院で治療を受ける必要がある。ホーチミン市など主要都市のいくつかの病院ではタイ、シンガポール、マレーシア、韓国の高い医療技術を誇る病院と提携して治療困難な患者を搬送しているが、ベトナムの医療費と比較するとかなり高額だ。  これらの病院で治療を受けるには、各病院の情報センターや仲介業者を通じ、カルテの翻訳や、渡航手順、担当医師、医療費、治療方法などの情報提供サービスを受けることから始めることになる。  ある医療専門家は「ベトナム在住の外国人の中には、歯石除去のみのためにタイまで出かけている人もいます。しかし、現在は優秀なベトナム人医師も多数おり、ハノイ市にあるいくつかの病院では国際基準を満たした診察室を設けて、外国人患者の来院呼びかけています」と話す。  このような状況の中、ベトナムの病院も、技術および設備の両面で向上を図らなければ、高額な医療費の支払いが可能な国内の富裕層患者たちを海外の医療機関に奪われてしまうことになるだろう。 

[2006年4月26日 Tuoi Tre 紙 電子版]
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