ベトナム航空操縦士、オーストラリアでまた逮捕 [社会]

　オーストラリア当局は3月31日、マネーロンダリング（資金洗浄）と麻薬取引に関与した疑いで、ベトナム航空パイロットのライ・ベト・クオックをシドニー空港で逮捕した。　現地の報道によると、当局はクオックが400万米ドル（約4億円）の現金をオーストラリアから違法に持ち出した証拠を得たとしている。この現金は、メルボルンとシドニーに在住する複数のベトナム人ブローカーが2005年から関わった17件の麻薬取引が出所になっている可能性が高いという。クオックはパイロットという立場を利用して、麻薬組織の資金を違法に持ち出していたと見られる。　ベトナム航空のパイロットが現金の国外持ち出しに関与してオーストラリアで逮捕されるのは、今回が2人目。昨年8月には、650万米ドル（約6億6000万円）を申告せずに持ち出そうとしたパイロットが空港で逮捕され、懲役4年半の判決を受けている。

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