医薬品販売大手の会長、株価操作容疑で起訴 [社会]

　医薬品販売大手ビエンドン製薬(DVD)のレ・バン・ズン会長兼社長は26日、ハタイ製薬(DHT)の株価操作容疑により公安省の調査機関に起訴・拘留された。また、ズン氏の実弟レ・バン・マイン氏も同容疑で27日、同機関により起訴・拘留された。27日付トゥオイチェー紙(電子版)等が報じた。

　調べによると、ズン氏はマイン氏及び複数の共謀者と、6月から7月にかけ11つの口座を開設し、DHT株を大量に買い付け、ズン氏が関与するDHT株の保有率を当初の18.74％から60％まで引き上げたが、同氏は国家証券委員会に報告しなかった。

　一連の操作により、DHTの株価は1株当たり3万ドン(約100円)から10万ドン(約400円)台に上昇し、DHTは自社株買い及び新株発行を実施した。同社の株価が大幅に上昇した後、DVDがDHTの株式を全て売却したことで、DHTと多くの投資家は巨額の損失を被った。

　今回の株価操作事件を受けて、DVDの取締役会は25日、ズン氏を会長兼社長から解任し、チャン・タイン・ホア女史とダオ・スアン・フオン氏をそれぞれ新会長と新社長として任命した。

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