VIETJO - ベトナムニュース 印刷する | ウィンドウを閉じる
[社会]

児童虐待の夫婦を逮捕、預けた実の母親は見て見ぬ振り

2013/02/16 06:28 JST更新

(C)Tien phong,Oanh Nguyen、左からズン君、ナム君、ジン君、リエンさん
(C)Tien phong,Oanh Nguyen、左からズン君、ナム君、ジン君、リエンさん
 北中部トゥアティエン・フエ省在住の親達から4人の子供を預かって花売りの仕事をさせ、売り上げが悪いと言っては虐待を繰り返していたとして、ホーチミン市7区在住のホー・ディン・チャウ(42歳)とチャン・ティ・ホン(41歳)の夫婦がこのほど逮捕された。ティエンフォン紙(電子版)が報じた。  ホーチミン市ビンタイン区の社会保護センターに保護された4人の子供達の話から、どんな生活を送っていたかが明らかになってきた。グエン・ティ・リエンさん(13歳)とグエン・バン・ジン君(14歳)の2人はとても元気で、自分達は虐待を受けていなかったと話した。  一方、指先に灸をすえられたり、ドリアンの尖った固い殻の上にひざまずかせられたりといった虐待を受けていたチャン・バン・ナム君(13歳)とグエン・バン・ズン君(13歳)は、まだ不安そうな様子を見せていた。  ナム君の母親ファン・ティ・ティさんによると、ホン容疑者は親戚で、子供達に仕事を世話してくれており、毎年1500万ドン(約6万5500円)を賃金として払ってくれていたという。ティさんは、ホン容疑者らの行為は「しつけ」として当然のことだと語り擁護する姿勢を見せた。

 ナム君の話によると、彼は2009年にホーチミン市に連れてこられ、毎日午後2時から翌日の午前3時まで働かされた。仕事は花を収穫して中心街で売ることで、売り上げが50万ドン(約2180円)に達しない日はお仕置きされた。チャウ容疑者に、10本の指先に灸をすえられることもしばしばあったという。  ズン君は声を詰まらせながら「小学4年生が終わった時からここで働いていました。稼ぎが十分でない時にはドリアンの上にひざまずかせられて、眠ることも許されませんでした」と話した。  社会保護センターでは24日、4人の子供達が家族の元に帰るための手続きが行われた。同日、トゥアティエン・フエ省出身の篤志家から、家族らが故郷に帰るための交通費と子供達が18歳になるまでの学費を支援するとの申し出があった。  逮捕されたチャウ容疑者は、妻が子供達を虐待していたことは知らなかったと供述しているという。7区警察が引き続き調べを進めている。 

[Tien phong online,17:17 | 24/01/2013,O]
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved.


このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。

印刷する | ウィンドウを閉じる