VIETJO - ベトナムニュース 印刷する | ウィンドウを閉じる
[社会]

死亡男性の精子を用いた体外受精で出産、国内初

2014/01/02 11:32 JST更新

(C)  tuoitre, ホアン・ティ・キム・ズンさんと子供たち
(C) tuoitre, ホアン・ティ・キム・ズンさんと子供たち
 ハノイ市中央産婦人科病院で12月初め、死亡した男性から採取した保存精子を用いての体外受精で、双子の男児が誕生した。死亡した男性の保存精子を用いた出産は、ベトナム国内では今回が初めて。  母親のホアン・ティ・キム・ズンさん(33歳)は、ハノイ市工科大学の教授で、4年前に夫に先立たれた。亡くなった夫とは、ハノイ市工科大学で知り合い、恋人同士になった。成績優秀だった2人は卒業後、同大学の講師となった。ズンさんはその後フランスに留学し、博士号を取得。帰国後に結婚し、すぐ子宝に恵まれて可愛い女の子を出産した。  しかし、幸せも束の間、子供が6か月になった頃、夫が交通事故に遭い28歳という若さで他界。彼女は夫が生前「今度は男の子が欲しい」とよく口にしていたことを思い出し、いつか男児を出産するため、死亡した夫の精子を病院で冷凍保存することにした。  事情を知らない人からは陰口をたたかれることもあったが、昨年、体外受精を行うことを決意。妊娠中は家族に支えられ、12月9日、ついに待望の男児を出産した。生まれてきた子供は双子の男児、一度に家族が2人も増えた。  ズンさんは「長かった遠距離恋愛の末に結ばれた私と夫の結婚生活は、不幸な事故で、ある日突然終わってしまいました。でも、今は彼との間に生まれた子供が3人もいます。この子達と一緒にいると、彼がずっとそばにいてくれるような、そんな気持ちになります」と語った。 

[Lan Anh, Tuoi Tre 08:21 (GMT + 7) 29/12/2013U]
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved.


このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。

印刷する | ウィンドウを閉じる