ベトナム開発銀行の元支店長、収賄罪等で死刑判決 [社会]

　南中部高原地方ダクノン省人民裁判所は13日、ベトナム開発銀行(VDB)(Vietnam Development Bank)ダクラク・ダクノン支店の元支店長ブー・ベト・フン被告が収賄罪、詐欺罪、金融機関の融資規定違反などの罪に問われていた裁判で、国の政策銀行の支店長という立場を悪用した罪を重く見て、同被告に死刑判決を言い渡した。　さらに裁判所は、罰金100億ドン(約4800万円)のほか、住宅5棟、土地、収賄等で受け取ったとされる高級車の没収を決定した。　検察によると、フン被告は2008年から2010年まで、同省で活動しているミントゥアット有限会社の元社長カオ・バック・マイ被告(女・65歳)及びニャッタン有限会社の元社長チャン・ティ・スアン被告(女・50歳)に対して、総額2兆ドン(約97億円)を違法に融資し、見返りとして2人から独BMWの高級車を受け取ったという。　また、フン被告は、マイ被告とスアン被告がナムアバンク(Nam A Bank)およびフオンドン(東方)銀行(Oricombank＝OCB)から総額5800億ドン(約28億2000万円)を不正に取得した際に書類を偽造した。　裁判所は、贈賄罪に問われていたマイ被告とスアン被告に対して終身刑を下し、関与した他の被告に対しても禁固3～10年の判決を言い渡した。さらに同裁判所はVDBダクラク・ダクノン支店に対し、フオンドン銀行に5290億ドン(約25億7000万円)、ナムアバンクに500億ドン(約2億4300万円)を支払うよう命じた。

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