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[社会]

英国人観光客と見られる遺体発見、ファンシーパン山で行方不明

2016/06/10 03:01 JST更新

(C) dantri, ウェッブさん
(C) dantri, ウェッブさん
 西北部地方ラオカイ省サパ郡ホアンリエン国立公園で、ファンシーパン山を登っていた英国人観光客のエイデン・ショー・ウェッブ(Aiden Shaw Webb)さん(男性・23歳)が4日から行方不明になっていた事件で、救助隊は9日13時頃に本人と見られる男性の遺体を発見した。  ウェッブさんと見られる男性の遺体は、標高約2800mの崖下にある岩の側に横たわった状態で発見された。死因は不明だが、2~3日前に死亡したと見られている。  救助隊は、ファンシーパン山頂付近にあるロープウェイの駅まで遺体を運び、ロープウェイでサパ町に搬送する。この地域は深さ数百mにも及ぶ険しい崖が多いため、遺体は10日午前に同町へ到着する見通し。  ウェッブさんは3日午前6時に同郡サンサーホー村シンチャイ村落を1人で出発し、サパ町~ムオンホア谷~ファンシーパン山頂付近を結ぶロープウェイに沿って山を登っていった。  同日18時頃、フェイスブック(Facebook)を通じて同町のホテルに宿泊中のガールフレンドに連絡し、滝に転落してひざを負傷したほか、腕に裂傷を負い大量出血していることを知らせると共に、遭難した場所の座標を送信した。ガールフレンドは翌日4日午前6時頃からウェッブさんと連絡が取れなくなっていた。  同省当局は、警察や軍隊、森林警備隊、地元住民、ボランティア200人余りを動員し、警察犬や空撮用の無人機も導入して懸命の捜索を続けていた。  ファンシーパン山はサパ町から9kmのところに位置する標高3143mの山。インドシナ半島最高峰であることから「インドシナの屋根」とも呼ばれており、国内外の登山客が数多く訪れる。  ファンシーパン山を登るルートはいくつかあるが、ウェッブさんが選んだルートは最も危険とされている。標高1260mから出発して山を登り、途中で傾斜60度の崖を登らなければならず、雨季には滝と泉が増水し、更に危険が増す。同ルートの所用日数は3日で、時期を限定して解禁されている。 

[Baogiaothong等, 13:35 (GMT+7) 09/06/2016, A]
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