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[社会]

高田馬場でベトナム人留学生が経営するバインミー店が人気

2017/02/27 06:35 JST更新


 ベトナム人留学生の兄弟が2016年10月に東京都内でベトナム風サンドイッチ「バインミー」の専門店「シンチャオ(Xin Chao)」を開業し、連日大勢の客で賑わっている。



 同店を立ち上げたのは四日市大学経済学部の4年生だったブイ・タイン・タムさん(1991年生まれ)と同大学の卒業生で兄のブイ・タイン・ズイさん(1986年生まれ)。



 ことの始まりは2015年6月。タムさんは三重県から東京へ遊びに行った際にトルコのケバブサンドイッチ店に行列ができているのを見つけた。タムさんも買って食べてみたところ、確かに美味しいが、世界のストリートフードトップ10に挙げられるベトナムのバインミーには敵わないと感じた。



 タムさんはバインミー店の起業を思い立ち、兄のズイさんもベトナムの家族も賛成した。しかし、外国籍であるタムさんが起業するのはそう簡単ではなかったという。犯罪歴がないことや十分な資金があること、食品安全衛生を証明するほか、日本人の保証人が必要だった。



 幸いにも日本人の先生が保証人となってくれ、タムさん兄弟は高田馬場の早稲田通りに22m2の小さな店舗を構えた。最近では店がテレビや新聞に取り上げられ先生も喜んでくれているという。



 家賃月額3000USD(約34万円)のほか改装費や人件費、原材料費、光熱水費などを合わせると開業資金には1000万円が必要だったが、兄弟の手元資金は200万円では到底足りずズイさんの結婚のご祝儀や家族から借りたお金を合わせたほか、在日のベトナム人の友人たちも200万円近く出資してくれた。



 ベトナム風のフランスパンを焼いてくれる業者を探すのにも一苦労したという。風味やサイズなどが既存のパンと違うため1日1万個は焼かないと元が取れないと断られることもあったが、50社目でやっと快諾してくれる業者を見つけた。



 現在東京にはバインミー専門店が7店ほどあるが、ほとんどは日本人オーナーだという。そのなかでタムさん兄弟は、焼き豚、ベトナムハム、きゅうり、パテ、バターなどがたっぷり入った故郷ホイアン市(南中部沿岸地方クアンナム省)の味を再現していると自負する。



 開店前はコミュニティサイトやチラシで告知していた程度だったものの、開店初日にはバインミー500個を売り上げ、現在も毎日200個は売れている。「シンチャオ」を通してベトナムの素晴らしさを広く知ってもらいたいと話すタムさんの今後の夢は新しく店舗を増やすことだ。



【バインミーシンチャオ】東京都新宿区高田馬場四丁目13-9 営業時間 10:00~21:00 

[Cong Nhat, Tuoi Tre, 20/02/2017 11:09 GMT+7 等, T]
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