VIETJO - ベトナムニュース 印刷する | ウィンドウを閉じる
[社会]

スマホにテレビ…お盆控え、冥器産業が最盛期

2017/08/16 05:46 JST更新

(C) vietq
(C) vietq
 9月5日のお盆(旧暦7月15日)を控え、冥器を専門に取り扱うハノイ市のハンマー(Hang Ma=冥器)通りは冥器を買い求める客で賑わっている。

 ベトナムでは、お盆だけでなくテト(旧正月)や故人の命日などに紙製の冥器を捧げて供養する習慣がある。以前は紙幣や洋服、履物などが主流だったが、近年ではスポーツ用品やキッチン用品などの日用品のほか、携帯電話、液晶テレビ、カメラなどの「ハイテク機器」、高級スクーター、一軒家などがピンからキリまで登場し、人気を集めている。

 ハンマー通りにある冥器専門店のオーナーは、「まとまったお供え物を揃えなければ故人に悪いと思い、携帯電話、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、自動車、バイク、住宅など生活に必要なもの全てを3000万VND(約14万6000円)で購入する人もいる」と語る。

 紙製の冥器は、「ソニー(Sony)」ブランドのテレビが10万VND(約485円)、「iPhone」ブランドのスマートフォン、「iPad」ブランドのタブレットが6万VND(約290円)、ホンダの高級スクーター「SH」、「スペーシー(Spacy)」シリーズのバイクが18万VND(約870円)、高級住宅がデザインによって25万~35万VND(約1200~1700円)で販売されている。

 今年の目玉商品は、独身で亡くなった人に贈る夫婦用の高級ファッションセットで、大いに人気を集めている。このセットの値段は50万~100万(約2400~4900円)が目安となっている。 

[Vietq, 07:17 15/08/2017, A]
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved.


このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。

印刷する | ウィンドウを閉じる