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[社会]

ハノイ:個人が開業のミニ水上人形劇場、2か所目がオープン

2017/12/14 05:51 JST更新

(C) Hanoimoi
(C) Hanoimoi
 ハノイ市カムティエン市場でミニ水上人形劇場の開業に成功した水上人形劇のアーティスト、ファン・タイン・リエム氏が、このほど同市ロンビエン区タックバン通り145/8路地第4ブロック22番地(22,4,145/8 Thach Ban St., Long Bien Dist., Ha Noi)に、2か所目となるミニ水上人形劇場をオープンした。劇場の客席数は50席。

 このミニ水上人形劇場は、ハノイ市~紅河デルタ地方ハイフォン市~東北部地方クアンニン省をルートとした観光事業との連携を目指しており、プレオープンでは外国人観光客の誘致に成功している。観光客はバスから降りて農村らしい道を歩き、劇場で水上人形劇を楽しむことができる。

 リエム氏は、紅河デルタ地方ナムディン省で7代続く水上人形劇の家系の生まれで、父方の祖父は彫刻家で水上人形劇の人形を彫る巨匠として知られる。父親のファン・バン・ガイ氏は水上人形劇の上演や多くの世代への伝統継承に貢献した。同氏は水上人形劇の研究開発にも注力し、同市が開発した移動式水上人形劇は現在でも各地で使用されている。また、同氏が作ったテウ人形はフランスのルーブル美術館にも展示されている。

 リエム氏は2001年に初めて手製のミニステージで水上人形劇を上演し、現在までにタイ、ドイツ、マレーシア、フランス、日本、中国、ポーランド、韓国、イタリア、カナダ、英国など世界各国で上演してきた。

 リエム氏は舞台となる貯水槽の水をベトナムの水田の色味に近づけるため、どこで上演する時も必ず紅河底の泥を持参する。開場前に泥を貯水槽でかくはんし、水の色を演出するのだ。また、リエム氏は伝統的な演目に加え、交通や食品、領海や島、環境など現代の問題を取り上げた演目をつくるなど研究を続けている。 

[Hoang Lan, Hanoimoi, 17:37 11/12/2017, T]
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