PtoP融資、ベトナムで普及も法整備が課題 [社会]

　ITを活用して貸主と借主をつなぎ消費者ローンを仲介するPtoP(Peer to Peer、対等の端末同士が通信を行う通信モデル)融資サービスがベトナムで普及し始めている。

　ベトナム国内でPtoP融資を仲介する事業者として、◇「Tima.vn」、◇「Vaymuon.vn」、◇「Mofin.vn」、◇「Lendbiz.vn」などが挙げられる。銀行が仲介する場合よりも費用がはるかに安いため、貸主はより高い利息を得ることができ、借主も無担保で借りることができるのが人気の理由だ。

　利用者数が増加している一方で、同事業を規定する法律が整備されておらず、貸主、借主、仲介者を含めて同事業の関係者がいずれもリスクに直面しているのが現状だ。

　なお、国家財政監視委員会(NFSC)によると、2017年1-11月期の消費者ローンの貸付成長率は推定で+59.0％に達しており、同期の全体としての貸付成長率+15.3％を大きく上回っている。

　貸付金残高を目的別で見ると、住宅購入が52.9％、家電製品など家庭内用具購入が15.3％、車両が8.3％の順となっている。

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