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[社会]

リンちゃん殺害事件、父親が街頭で署名活動―SNSでも拡散

2018/02/09 06:24 JST更新

(C) Tuoi Tre
(C) Tuoi Tre
 日本で愛娘を殺害された父親レ・クアン・ハオさんが、千葉県の柏駅や東京都の上野駅などの街頭で容疑者に対する極刑を求める署名活動をしている姿が人々の心を打ち、多くの署名が集まっている。このところ、ベトナム現地メディアでもこの活動がたびたび報じられてる。

 千葉県松戸市に住む小学3年生(当時)でベトナム国籍のレ・ティ・ニャット・リンちゃんは、2017年3月24日に行方不明になり、2日後の26日に同県安孫子市の排水路脇の草むらで遺体で発見された。ほどなくして澁谷恭正容疑者が逮捕されたが、事件から10か月が経過した現在も容疑者は黙秘を続けており捜査は進展していない。

 ハオさんは事件の早期解明と容疑者に対す極刑を求め、これまでに3万人の署名を集めている。しかし、千葉地検へ提出するために、あと2万人の署名を呼び掛けている。

 リンちゃんの遺族をサポートしようと、ソーシャルネットワーク上では多くの有志により署名用紙が掲載されており、掲載直後から「いいね」やコメントが多数寄せられ、多くの署名も集まっている。署名用紙を印刷し、学校で教員や友人に署名を求める学生や、店員が客に署名を求めるアパレルショップも出てきている。署名の期限は2月26日。

 2月3日に駐日ベトナム大使館が東京で開催したテト(旧正月)レセプションで、グエン・クオック・クオン駐日ベトナム特命全権大使はリンちゃんを追悼し、日本の関連機関に対し事件の早期解明を求めた。またクオン大使は日本に在住するベトナム人の団結を呼びかけ、大使館として家族に全面協力する姿勢を示した。

 日本政府を代表してレセプションに出席した外務省アジア大洋州局南部アジア部の滝崎成樹部長もまたリンちゃんを追悼した。滝崎部長は日本国憲法における裁判所の独立性を説明し、1月30日にファム・ビン・ミン外務相が中根一幸外務副大臣に要請した公判の早期開始について、初公判に向けて公判前整理手続き中である旨を法務省に確認したと言及した。

 レセプションでは、ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)がリンちゃんの事件解明に向け活動するハオさんをサポートするためとして、東京~ハノイ間の往復ペア航空券を贈与した。 

[Quynh Chi, Tuoi Tre, 01/02/2018 08:50 GMT+7, T]
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