貧困層1000人が詐欺被害、貧困層支援センター元所長ら起訴 [社会]

　新農村開発貧困層支援センターにおける詐欺・資産横領事件で、最高人民検察院はこのほど、貧困層から金銭を騙し取ったとして同センター元所長のチャン・ドゥック・チュン容疑者(男・58歳)と別の容疑者5人の計6人を起訴した。

　チュン容疑者は2017年4月に詐欺・資産横領容疑で逮捕され捜査を受けていた。同容疑者は逮捕直前、雑誌「企業＆ブランド(Doanh nghiep & Thuong hieu)」と「文献(Van Hien)」の副編集長を務めていた。

　同センターはチュン容疑者の指導のもと、「貧困層を支援するため」として、120万VND(約5800円)を支払えば6か月後にはその数倍にあたる520万～570万VND(2万5000～2万7500円)の支援が受けられる、などと謳い、2015年4月より16省・市で1000人以上から資金を調達し、マルチ商法により参加者に機能性食品や微生物肥料の取り引きを行わせていた。設立認可も取得せず、マルチ商法の事業認可も有していなかった。

　こうした手口により1480億VND(約7億2000万円)を調達し、このうち420億VND(約2億円)を横領したことが確認されている。容疑者ら6人は近く裁判を受ける。

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