ダナン市幹部による公地違法販売事件、元副主席ら5人も捜査対象に [社会]

　昨年4月に不正が明るみになった南中部沿岸地方ダナン市における公地などの公的資産の違法販売事件で、公安省は17日と18日の両日、同市人民委員会の元副主席ら5人を新たに捜査対象とすることを明らかにした。

　捜査対象となるのは、元副主席グエン・ゴック・トゥアン容疑者(男・61歳)、同市人民委員会官房元次官ファン・スアン・イット容疑者(男・65歳)、同市土地管理運営会社元社長グエン・ディン・トン容疑者(男・65歳)など計5人。

　いずれも「公的資産の使用・管理に関する国家規定に違反し損失・浪費をもたらした容疑」「土地管理に関する国家規定違反容疑」のいずれか又は両方の容疑がかけられている。

　容疑者5人のうち1人は既に逮捕されており、上記の容疑者3人を含む残る4人の容疑者らは自宅からの外出を禁止されている。

　この事件は、ダナン市当局が規定に従い競売を行わず、公地などの公的資産を時価を大きく下回る価格で、不動産業界の大富豪であるファン・バン・アイン・ブー容疑者(男・44歳)が保有する複数の民間企業に販売したというもの。

　同事件については、公安省が2018年4月から捜査に乗り出したが、捜査開始から1年足らずで、当時の市トップら10人以上の関与が確認されている。捜査対象者には同市人民委員会元主席のチャン・バン・ミン容疑者(男・64歳、任期2006～2011年)とバン・フウ・チエン容疑者(男・65歳、任期2011～2014年)の2人も含まれる。

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