[社会]
ゲームアプリ142件が削除、ベトナム活躍のeスポーツ種目タイトルも
2019/07/31 15:36 JST更新
) (C) vnexpress |
2017年から現在までに、ベトナムで配信されていたオンラインゲームアプリ計142件が無許可などの理由によりApp StoreおよびGoogle Playから削除された。eスポーツ種目としてベトナム人選手も活躍し、世界的に人気のあるゲームもこのほどベトナム市場から姿を消した。
情報通信省は、国境を超えてApp StoreやGoogle Playなどのアプリケーションストアを通じてベトナム市場でリリースされたオンラインゲームのうち、ベトナム国内で違法にあたる多数のゲームを削除した。さらに同省は、アップル(Apple)やグーグル(Google)、フェイスブック(Facebook)と協力し、こうしたゲームの広告の配信を停止した。
違反の内容としては、賭博要素や暴力的・低俗な内容、ベトナムの歴史を歪曲する内容を含むことなどが挙げられる。また、ゲームの内容は違法にあたらないものの、無許可でリリースされたものも削除対象となっている。
フィンランドのゲーム会社スーパーセル(Supercell)も、eスポーツ種目としてベトナム人選手も活躍しているスマホ向けゲーム「クラッシュ・ロワイヤル(Clash Royale、クラロワ)」や「クラッシュ・オブ・クラン(Clash of Clans、クラクラ)」など、同社が配信する全5件のゲームを削除したばかりだ。
スーパーセルはその理由を「法律の規定によるもの」とし、詳細については明言していないものの、「他の国では引き続き配信する。ベトナムでの再リリースに向けて解決策を探していきたい」とのコメントを出した。
2019年1月1日施行のサイバーセキュリティ法では、ベトナム国内で通信・インターネット関連サービスを展開する海外企業は、管轄当局に利用者のデータを提供するため国内にサーバーを設置すること、ベトナム国内に会社または支店、駐在員事務所のいずれかを設置することなどが規定されている。
ベトナムの法律に従い、企業のゲームサーバーシステムを介して複数のプレーヤーが同日にプレイするタイプのオンラインゲームをリリースするには、ライセンスの取得が必要となる。海外企業がライセンスを取得するには、ベトナム企業と協力するか、ベトナムに拠点を設置するという2つの方法がある。
また、ベトナムでリリースするものは海外版と同じではなく、内容や画像などを修正しなければならない。例えば韓国のゲーム会社が開発する人気バトルロイヤルゲーム「PUBG」のベトナム版では、流れる血を赤ではなく緑にしているほか、ボイスチャット機能も搭載していない。
ライセンスの取得にかかる日数は20日となっているが、手続きの過程で違反が発見されて修正が必要となる場合もあるため、実際には1か月以上かかる。2018年には175件のゲームがベトナムで配信するためのライセンスを新たに取得したが、このうち95%が中国のゲームとなっている。
[VnExpress 19:35 16/07/2019, A]
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved.
このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。