ベトナム初の「セメント産業博物館」、ハイフォンに開館 [社会]

　建設省傘下で国内セメント業界トップのベトナムセメント産業総公社(VICEM)はこのほど、北部紅河デルタ地方ハイフォン市にベトナム初の「セメント産業博物館」(1 duong Ha Noi, quan Hong Bang, TP. Hai Phong)をオープンした。総投資額は442億VND(約2億1300万円)。

　この建物は、旧ハイフォンセメント工場の敷地に建設され、展示館(セメント産業博物館)と故ホー・チ・ミン主席記念館から成る。第1期では故ホー・チ・ミン主席記念館を、第2期ではセメント産業博物館を建設した。

　この場所は120年前にベトナムで初めてのセメント工場が誕生したところで、ハイフォン市人民委員会より革命歴史遺跡として認められているが、以前は適切な保存が行われず、遺物なども老朽化が進んでいた。

　セメント産業博物館ではベトナムにおけるセメント産業の120年の歴史やセメントの生産技術について、写真や遺物などの資料を通して紹介している。

　なお、VICEMは1979年10月設立。現在では年産量が3300万tに達し、東南アジア最大のセメント生産会社となっている。

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