ベトナムの野生動物保護NPO代表、「ゴールドマン環境賞」受賞 [社会]

　ベトナム科学技術連盟(VUSTA)は16日、「ベトナムの環境保護、天然資源・生物多様性の保全におけるVUSTA所属機関の役割」をテーマとした座談会を開催した。その中で、環境分野のノーベル賞とも呼ばれる「ゴールドマン環境賞」の今年の受賞者の1人に選ばれたグエン・バン・タイン氏を表彰した。

　タイン氏は、非営利団体(NPO)「セーブ・ベトナムズ・ワイルドライフ(Save Vietnam’s Wildlife＝SVW)」の代表。SVWはこれまでセンザンコウ1500匹以上を保護したほか、森林管理当局と協力して9700個以上の罠を押収し、違法なキャンプ775か所を撤去し、多くの密猟者を拘束してきた。

　ゴールドマン環境賞は、草の根レベルでの環境保護に重要な貢献をした個人を称える賞で、毎年世界の6つの地域から1人ずつ選出して表彰している。タイン氏は「人が自然とバランス良く調和して暮しているベトナムの将来を信じている。ベトナム人であることを誇りに思っている」と語った。

　VUSTAのファン・スアン・ズン会長は「多くの科学者が各種野生動物の維持と生態環境の保全に知恵を絞って貢献してきた。タイン氏のゴールドマン環境賞の受賞は、こうした取り組みが国際社会に認められ評価されたことを意味する」と述べた。

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