ウイルスセキュリティ大手Bkavのソースコード流出、25万USDで転売 [社会]

　ウイルスセキュリティ国内大手Bkavの一部製品のソースコードが、ハッカーが流出データを出品・販売するフォーラム「Raidforums」で総額25万USD(約2800万円)で売りに出されている。

　ウイルスソフトなどの製品のソースコードはそれぞれ1万～3万USD(約111～333万円)、AIプログラムのソースコードは10万USD(約1110万円)で販売されている。

　「Raidforums」で「chunxong」と名乗るアカウントが4日、Bkavのサーバーとそのソースコードのハッキングに成功したと発表し、Bkavのものとみられるソースコードのスクリーンショットを投稿した。

　Bkavは6日、問題のソースコードが同社のものであることを確認したが、それは古いものであり、今回のデータ流出が同社の顧客に影響を与えることはないとしている。

　同社はデータ流出について「元従業員が1年以上前から行っていたサボタージュ」と主張している。

　しかし、「chunxong」はそれを否定し、Bkavで働いたこともなく、今回の流出データは新しいものだとし、8日に同社の社内チャットプラットフォーム「Vala」上の役員らの会話とみられるメッセージのスクリーンショットを投稿した。これらのメッセージの内容は流出したソースコードが「古い」とする同社の主張とは矛盾している。

　Bkavは今回の事件についてコメントを控えている。

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