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ベトナム製超小型衛星搭載のイプシロンロケット5号機、打ち上げ再々延期

2021/11/05 14:53 JST更新

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 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA、東京都調布市)は5日、7日に予定していた内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝属郡)からの革新的衛星技術実証2号機を搭載したイプシロンロケット5号機の打ち上げについて、打ち上げ当日の気象条件が整わないことが予想されるため、打ち上げを延期すると発表した。

 新たな打ち上げ日については決定し次第発表するという。

 JAXAは当初、10月1日9時51分21秒(日本標準時)にイプシロンロケット5号機の打ち上げを予定していたが、ロケットの自動カウントダウンシーケンス中に地上設備に確認すべき事象が発生したため、打ち上げ約19秒前に緊急停止し、同日の打ち上げを中止した。

 その後、原因を特定して対策処置を完了し、打ち上げ日時を10月7日9時51分21秒(日本標準時)に再設定したが、上空の風が打ち上げ時の制約条件を満たさないとして再び打ち上げを中止し、改めて11月7日の打ち上げを予定していた。

 革新的衛星技術実証2号機は、「革新的衛星技術実証プログラム」の2回目の実証機会。6つの実証テーマを搭載した「小型実証衛星2号機(RAISE-2)」と、ベトナム科学技術研究所傘下のベトナム国家宇宙センター(Vietnam National Space Center=VNSC)が開発したキューブサット「ナノドラゴン(NanoDragon)」を含めた8基の超小型衛星・キューブサットの計9基の衛星で構成されている。

 ベトナム製のナノドラゴンは重さ約4kg、3Uサイズ(約13.3cm、1U=1.75inch=44.45mm)のキューブサット(10cm×10cm×34.05cm)で、開発から設計、統合、機能テストまでベトナム国内で実施した。

 ナノドラゴンは今年3月に九州工業大学の超小型衛星試験センターで振動、衝撃、熱真空などの耐久度を試す宇宙環境試験を受け、必要な基準を達成したことを確認した後、いったんベトナムに戻され、打ち上げに向けて8月に再び日本に送り出された。 

[2021年11月5日 宇宙航空研究開発機構ニュースリリース A]
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