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[社会]

鳥インフル抗ウイルス薬の調達違反事件で元保健次官など8人を起訴へ

2022/05/17 14:22 JST更新

(C)tuoitre
(C)tuoitre
 2006年に発生した、鳥インフルエンザA(H5N1)に対応するための抗ウイルス薬「オセルタミビル(oseltamivir)」の調達において医薬品会社が不正を働き国に損失をもたらした事件で、公安省傘下の密輸経済汚職犯罪捜査警察局(C03)は13日に捜査結果を発表した。

 同事件は、保健省がクーロン製薬[DCL](Cuu Long Pharmaceutical)にオセルタミビル製造を発注したが、DCLが取引先から割引を受けた原材料の購入代金を保健省が契約終了時にDCLから回収せず、国に385万USD(約5億円)の損失をもたらしたというもの。

 捜査結果によると、カオ・ミン・クアン元保健次官(男・66歳)をはじめとする保健省の複数の元官僚がこれを認識していたにもかかわらず、検査・処分・回収を指示せず、DCLの公的資金横領を黙認した。

 財政省は、原材料の購入代金を保健省が契約終了時にDCLから回収しなかったことを発見し、保健省に対して検査と資金回収を求めたが、クアン元保健次官らはこれに応じず無視を続けていた。

 警察はこのほど、捜査書類を最高人民検察院に送付し、クアン元保健次官など保健省の元官僚3人を含む容疑者8人を起訴するよう要請。

 このうち、クアン元保健次官は「責任を果たさず甚大な被害をもたらした容疑」で、ルオン・バン・ホア元社長(男)などDCL元幹部らは「公務執行にあたり役職・権限を乱用した容疑」で起訴される見通し。
  

[Tuoi Tre 14:14 13/05/2022, 16:25 13/05/2022 U]
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