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[社会]

個展の無許可開催で「全作品処分」、批判受け当局が撤回

2022/09/09 04:02 JST更新

(C) zingnews
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 ホーチミン市で絵画の個展を無許可で開催したとして、同市人民委員会が画家に罰金を科すと共に全作品の処分を決定したことについて、批判が集中したことを受けて市は全作品処分の決定を撤回し、罰金のみ科すことを明らかにした。

 画家のブイ・クアン・ビエン氏(男性・43歳)は7月、当局から許可を得ることなく、フーニュアン区にあるアートギャラリー「アルファ・アート・ステーション(Alpha Art Station)」で抽象画の一連の作品を展示する個展「Improvisation(即興)」を開催し、29作品を展示していた。

 市の調査団は検査を実施したが、展示作品には公序良俗に反したものや、反体制的なものなどセンシティブな描写はなかったことが確認されている。しかし市は、文化・広告分野の違反に対する行政処分について定める政令第38号/2021/ND-CP(2021年6月1日施行)第19条4項の「無許可の展示会開催」の項目に照らし合わせ、ビエン氏に2500万VND(約14万5000円)の罰金を科し、さらに全作品を処分するよう求めた。

 「全作品処分」の決定は大きな波紋を呼び、市当局の対応は堅苦し過ぎるとして非難する意見が相次いでいた。ビエン氏は今回の騒動について、違反を認める一方、処分の決定に断固として抗議していた。市は世論に耳を傾け、ようやく決定を見直した。 

[Zing 15:50 06/09/2022, A]
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