[社会]
ハノイ:エイズによる死者を弔う仕事
2022/12/30 14:14 JST更新
) (C) dantri |
ハノイ市でHIV患者を受け入れている「09病院(Benh vien 09)」。ホアさん(男性・58歳)は、その感染症管理科の霊安室で働いている。エイズを発症し、亡くなった人の身体を清め、死装束を着せ、納棺する仕事に従事して18年、処置したご遺体は700体近くになる。
エイズを発症した患者が亡くなると、まずはその事実を家族に知らせる。そして、納棺の手続きに入る。身寄りのない人であれば、霊安室の側で火葬を進め、遺灰を墓地に送る。死後4~5年を経た後に、遺灰を引き取りにくる場合もあるという。
この仕事をすること約20年、線香を手向けてくれる人のいないご遺体には、慣れた。みな、痩せ細り、骨と皮だけになったご遺体だ。
「全身がただれ、身体が腐ってしまった人もいるため、遺体を清めて、死装束を着せてあげても、脳裏にいつまでも残ってしまう人もいる。人の身体が腐った臭いというのは、それは酷いものでね。どんな臭いにも似つかない。マスクを何枚も何枚もしないといけないような、そんな臭いを発する遺体も多いです」とホアさんは話した。
[Dan Tri 06:28 23/12/2022, F]
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved.
このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。