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[社会]

ビンズオン省:女性会計係殺害事件、中国人社長が動機を供述

2023/04/06 13:23 JST更新

(C)Dan Viet
(C)Dan Viet
 東南部地方ビンズオン省タンウエン町カインビン街区(phuong Khanh Binh, thi xa Tan Uyen)にあるビンニュアン有限会社(Vinh Nhuan)で3月末、妊娠中の同社会計係のL・T・Mさん(30歳)が社内のトイレで刺殺体となって発見された事件で、容疑者として逮捕された中国人社長ヤン・チョン・ウー(Yang Zhong Wu、男・47歳)が殺害に至った動機を供述した。

 容疑者によると、今年のテト(旧正月)に帰省した後、会社に戻ってみると、倉庫にあった大量の商品が紛失しているのを発見した。容疑者は会計係のMさんが、自分の会社と同じ名前の別会社を設立していたことを突き止め、会社の資金を流用したと疑って何度か話し合おうとしたが、出来なかった。

 警察の調べによると、3月29日午後4時ごろ、会社の清掃員がヤン容疑者とMさんが事務室で口論しているところを目撃。容疑者は激高している様子だったという。ただ事ではないと感じた清掃員と他の社員が駆け寄ろうとしたが、容疑者は車両を動かして事務室の入口を塞いだ。Mさんの身を案じた2人が事務室に入ると、トイレで変わり果てた姿となったMさんを発見した。容疑者は犯行後、自動車で逃亡し、携帯電話の電源を切って行方をくらませた。

 一方、Mさんの夫Nさんによると、妻は以前にロシアからの輸入ビジネスのためとして、ヤン容疑者から出資の勧誘を受けたことがあるという。Nさんは、「妻は月給制の会社員で、両親の世話もしているというのに、どこにそんな余裕があるというのか」と話した。

 またNさんは、犯行前の容疑者と妻の会話を録音したデータを警察が預かっているとし、「妻と子供の無念を晴らすためにも、当局による正しい捜査と罰を望んでいる」と続けた。

 なお、同省刑事警察部は、今回の容疑者の供述内容について、一方的な証言であるため、事実関係を突き止めるべく、今後も捜査を続けて証拠を集めていく方針を示している。
  

[Dan Viet 06:46 05/04/2023 U]
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