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[社会]

ホーチミン:1区に全自動の公衆トイレを整備、無料で利用可能

2023/05/10 04:58 JST更新

(C) bnews
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 ホーチミン市1区人民委員会はこのほど、無料の自動公衆トイレを落成した。

 ティエンフォン環境技術株式会社が1区人民委員会の許可を得て整備したもので、1か所が1区ベンゲー街区ハイバーチュン(Hai Ba Trung)通り2-4-6番地、もう1か所が同レズアン(Le Duan)通り8-12番地に設置された。

 建設費用は約10億VND(約575万円)。約8m2のスペースに建設されたトイレはステンレス製で、出入りを検知するセンサーシステムが搭載され、隣には、企業が資金回収できるよう商品を販売するキオスクが設置されている。

 ホーチミン市に対して今後も同様のトイレ設置を働きかけていくという同社の公共トイレ事業責任者によると、今回整備したものは、従来ベトナムに存在した公共トイレとは全く異なる、世界の先進技術を用いた全自動式のトイレで、特にプロバイオティクスを用いて汚物を処理することで悪臭を防ぎ、人間や環境に有害な細菌が拡散するのを制限するといった特徴がある。

 世界トイレ機関(World Toilet Organization=WTO)のプロセスでトレーニングを受けた管理チームが毎日の清掃や定期メンテナンスをするほか、窃盗防止のため、侵入などが発生すれば会社や1区の警備隊に自動で通報されるシステムが備わっている。

 ホーチミン市1区は、グエンフエ(Nguyen Hue)通り135番地、グエンフエ通り2-4-6番地のマジェスティックホテル(Majestic Hotel)拡張部分、グエンチュンチュック(Nguyen Trung Truc)通り8番地でも他の企業と連携して公共トイレの整備を進める予定。このほか、100軒あまりのカフェ・レストランにトイレ無料開放を働きかけ、壊れた、または老朽化したトイレの改修も進めている。

 現在ホーチミン市には255か所の公衆トイレがある。1区には市場や公園、バス停などに18か所あるものの、老朽化していたり、隠れた場所に設置されていたりするため、利用しづらい状況になっている。また中心部は市民や観光客が集中するため、トイレの数そのものが足りていない。 

[Bnews 21:30 06/05/2023, F]
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