ラオス国境の麻薬密輸事件、元警察官を含む11人に死刑判決 [社会]

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　ハノイ市人民裁判所は2日、大規模な麻薬密輸・密売事件に関与した被告12人に有罪判決を言い渡した。このうち、元警察官2人を含む11人が死刑判決となり、残る1人は幼い子どもがいるため、終身刑となった。

　死刑判決となった元警察官は、ハノイ市ロンビエン区警察傘下の麻薬犯罪捜査警察部に所属していたハー・ミン・ドゥック被告と、ロンビエン区ドゥックザン街区警察に所属していたグエン・バン・フン被告の2人。

　裁判所は今回の事件について、大規模かつ深刻な麻薬密輸・密売事件であるとし、厳しい判決を下した。被告らは、ラオスとの国境に面した北中部地方のゲアン省とハティン省で麻薬密輸ルートを運営。

　メンバーは互いに面識がなく、暗号を用いて連絡を取り合い、ラオスからハノイ市のロンビエン・バスターミナルまで、バスで麻薬を運搬していた。警察官2人は麻薬の運搬にパトカーを使用したり、運び屋をかくまったりするなど、麻薬密輸ルートに加担していた。

　主犯格は北中部地方フエ市在住のグエン・テー・タイン被告と特定された。また、この裁判で唯一終身刑となったグエン・ティ・キム・フオン被告が中心となって、ハノイ市と北部地方バクニン省で麻薬を売りさばき、40億VND(約2200万円)余りを稼いだ。

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