39人が死亡したハロン湾の観光船事故、最後の行方不明者の遺体収容 [社会]

（C）Dan Tri

　東北部地方クアンニン省のハロン湾で19日午後に観光船「ビンサイン58号(Vinh Xanh 58)」が転覆した事故で、事故現場から約10km離れたチョン洞窟付近で最後の行方不明者の遺体が26日に発見された。DNA鑑定により、遺体はH・V・Tさん(男性・40歳、ハノイ市在住)のものと確認された。同省人民委員会が27日に明らかにした。

　転覆した観光船には、観光客46人と乗組員3人の計49人が乗船していた。この事故では10人が生存したが、39人が死亡した。行方不明となっていた犠牲者の遺体がすべて収容されたため、当局は捜索終了を発表した。

　最後に見つかったTさんは、妻と子ども2人の一家4人で乗船していたが、生存したのはH・N・M君(10歳)1人のみだった。M君は船の転覆後、奇跡的に船内の客室で発見され、病院に緊急搬送された。M君の容体は安定しており、身体の治療と並行して、心理的ケアが行われている。クアンニン省警察は事故で家族を失ったM君が成人するまでの間、支援を続けることを約束した。

　省当局はハロン国際旅客港で28日早朝から、犠牲者39人の追悼法要を開始した。犠牲者の冥福を祈る追悼法要は、同日午後9時まで行われる。

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