[社会]
ニンビン省:1万3000年前の「チャンアンの戦士」の人骨を発見
2025/09/11 04:49 JST更新
) (C) dantri |
北部紅河デルタ地方ニンビン省文化スポーツ局は7日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界複合遺産に認定されているチャンアン生態観光区で、保存状態の良好な約1万3000年前の成人男性の人骨が発見されたと発表した。戦いで負傷したとみられることから、「チャンアンの戦士」と呼ばれている。
人骨は、スンダジア(SUNDASIA)考古学プロジェクトにより、第1トゥンビン洞窟で発見された。身長は約1.7m、年齢は約35歳と推定されている。科学者らは男性の死因について、石英製の尖った道具で首に近い肋骨に外傷を負い、感染症にかかったことによるものと結論付けている。
男性は負傷後も数週間から数か月間は生存し、その後に死亡したと考えられている。これは、東南アジア大陸部における先史時代の人類が戦った最も古い証拠である可能性もある。頭蓋形態の分析の結果、男性は先住の狩猟採集民で、東南アジアのコミュニティと密接な関係を持っていたことが確認された。
さらに、人骨のミトコンドリアDNA解析により、男性が「マクロハプログループM(macrohaplogroup M)」に属し、東南アジアおよび南アジアの初期狩猟採集民コミュニティと遺伝的関係があることも分かった。
[Dan Tri 21:51 07/09/2025, O]
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved.
このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。