ハノイ：豪雨で冠水被害続く、1日は市内全校が休校に [社会]

　ハノイ市教育訓練局は1日、台風10号(アジア名：ブアローイ、日本では台風20号)の影響による豪雨と深刻な冠水を受け、安全を確保すべく市内すべての学校を休校にした。

　各校は必要に応じてオンライン授業を実施する。

　同局は各校に対し、気象予報を注視し、樹木の点検や危険な樹木の処理、備品や書類の移動を行い、豪雨が収まった後には速やかに教室や校舎を清掃し、感染症対策を行うよう求めた。

　また、課外活動や屋外での集団活動を全面的に禁止し、保護者との情報連携を強化して生徒の安全を確実に守るよう強調した。

　台風10号の影響により、9月30日に市内各地で深刻な冠水が発生し、10月1日午前の時点でも25か所で冠水が続いた。多くの道路が通行不能となり、市民の生活や交通に大きな支障が出た。

　特に深刻な冠水が発生した場所には、ズオンディンゲ(Duong Dinh Nghe)通り、ホアバン(Hoa Bang)通り、ファンバンチュオン(Phan Van Truong)通り、ボーチーコン(Vo Chi Cong)通りなどが含まれる。

　当局は排水ポンプを総動員して対応したが、ドンダー湖、デンルー湖、サーダン湖、タインコン湖などの周辺の排水ポンプは水位の上昇により一時停止を余儀なくされた。

　なお、台風10号により、1日午前6時までに29人が死亡し、22人が行方不明となっているほか、139人が負傷した。また、家屋91軒が倒壊し、14万4700軒超が屋根を吹き飛ばされるなどの被害を受けた。

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