日系企業主導の高層マンション、タワークレーン倒壊で作業員死亡 [社会]

（C）Bao Xay Dung

　南中部地方ダナン市警察は、同市ソンチャー街区で計画されている高層分譲マンションプロジェクト「ヒヨリ・アクア・タワー(HIYORI Aqua Tower)」の建設現場で発生したタワークレーンの倒壊事故について調査を進めている。

　同市内務局の報告によると、23日昼頃、ヒヨリ・アクア・タワーの建設現場で重大な労働災害が発生した。この事故で建設作業員の男性T・D・V氏(南中部地方ザライ省出身、28歳)が死亡した。事故発生時、V氏は鉄骨構造物の2階部分で作業していた。そのとき、タワークレーンのケーブルが切れ、クレーンが倒壊して落下し、下敷きになったV氏はその場で死亡した。

　同案件は、都心オフィスビル事業やホテル・観光事業などを手掛けるサンフロンティア不動産株式会社(東京都千代田区)の子会社であるサンフロンティアダナン(Sun Frontier Danang)と現地パートナーによる共同プロジェクトで、ソンチャー街区レドゥックト(Le Duc Tho)通りで2024年9月に着工した。

　地下2階・地上25階建てで、完成すれば、分譲住宅を中心に、商業店舗、プール、ジム、幼稚園、コミュニティルームなどの各種施設を付帯する高層マンションとなる見通し。

　事故発生後、警察と関連当局が事故現場に急行し、現場の封鎖や証拠収集、目撃者の証言などを集めて事故原因の調査を行った。

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