[社会]
ハノイ:大気汚染対策を強化、ドローン導入など 休校も検討
2025/12/05 06:02 JST更新
) (C) tienphong |
ハノイ市人民委員会は、大気汚染の深刻化を受け、市内の農業残渣の野焼きやごみ焼却などの取り締まりを強化することを目的として、ドローンによる監視措置と、粉じんを抑制するための噴霧装置を導入する方針を示した。
同市人民委員会は、同市農業環境局に対し、大気質指数「VN AQI」などのデータをウェブサイト<
https://moitruongthudo.vn>で随時更新するほか、衛星リモートセンシング、ドローン、交通カメラ、市民向けアプリ「アイ・ハノイ(iHanoi)」、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを活用して、野焼き行為を監視し、厳正に処分するよう指示した。
また、環境衛生の維持管理に関する点検を頻繁に行うほか、廃棄物処理施設における廃棄物の受け入れ・処理工程で粉じんや悪臭を発生させない運転体制の強化も求めた。
同市建設局に対しては、建設工事による粉じんの発生を防ぐため、すべての工事現場で防じん対策の徹底を義務付けるとともに、市街地や公園、道路に粉じんを抑制するための噴霧装置を試験的に導入するよう指導した。
街区・村レベルの人民委員会に対しては、管轄地域内の大気質の管理について包括的な責任を負うよう求めた。街区・村レベルの人民委員会はまた、清掃車による道路の洗浄・散水・吸じん作業を、渋滞のピーク前の深夜から早朝にかけての時間帯に重点的に実施する必要がある。
同市人民委員会はさらに、粉じん・排ガス量の多い生産施設に対し、設備の点検頻度を増やすとともに、炉の稼働や原料粉砕など、粉じんが多く発生する工程を、気象条件が良好な時間帯に行うよう調整することを推奨している。
なお、同市人民委員会は同市教育訓練局に対し、大気質が「悪い」以上の水準となる日や時間帯に、生徒の屋外活動を制限するよう市内各校へ通知・指導することを求めた。同市教育訓練局は、大気汚染が深刻に悪化し、「VN AQI」が301以上となった場合には、各校に対して休校、または授業時間を調整するよう指示する必要がある。
[Tien Phong 06:44 03/12/2025 / Znews 08:45 03/12/2025, A]
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved.
このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。