[社会]
屋外労働者の94%が猛暑で健康被害、社会保障に課題
2026/06/24 15:11 JST更新
) (C)Nong Nghiep Moi Truong |
ハノイ市とホーチミン市における屋外労働者734人と全国の気象データ分析に基づく「猛暑にさらされる労働者のための適応型社会保障」に関する調査結果が発表された。同調査は、国民経済大学(NEU)の持続可能な開発研究所と国連開発計画(UNDP)が共同で実施したもの。
調査対象の屋外労働者の94%が屋外作業時に猛暑に関連する健康問題を少なくとも1つ経験しており、約20%は4つ以上の異なる問題を抱えていた。また、猛暑への対応で66.2%が適応費用を負担し、46.4%が収入減に直面していると回答した。
ベトナムの都市部では平均気温だけでなく、猛暑の頻度や強度において温暖化傾向が顕著であり、ヒートアイランド現象や大気汚染が状況を悪化させている。
現在の社会保障制度には課題も残る。屋外労働者の41%以上が国からの支援を受けたことがなく、支援を受けた場合でも予防や長期的な保護メカニズムではなく緊急措置に留まっている。猛暑リスクへの対応負担が国から個人へと転嫁される逆社会保障の仕組みが存在し、労働者は自ら労働時間を調整し、日陰を探すなどの対策を強いられている状態だ。
専門家らは、猛暑への回復力を強化するため適応型の社会保障システムを提案している。短期的には公共の冷房センターや無料の飲料水提供所の整備、屋外労働者向けの休憩インフラの整備が必要だ。長期的には猛暑対応の国家行動計画を策定し、気候変動適応戦略に社会保障政策を統合することが推奨されている。
猛暑は単なる気象問題ではなく、労働者の健康や雇用に直結する新たな社会保障リスクとなっており、非公式労働者や移民労働者などの社会的弱者への包括的な支援が急務となっている。
[Nong Nghiep Moi Truong 13:13 21/06/2026,U]
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