[社会]
中央精神法医研汚職、元所長に禁固20年・主犯格の女に30年
2026/10/09 04:39 JST更新
) (C) Ioe2015 / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0 |
ハノイ市人民裁判所は7日、中央精神法医研究所(ハノイ市)で起きた大規模な汚職事件の第一審で、収賄罪に問われた同研究所のチャン・バン・チュオン被告(男・53歳、元所長)に禁固20年の判決を言い渡した。また、事件の首謀者とされるグエン・ティ・マイ・アイン被告(女・47歳)に対しては、詐欺・資産横領罪、贈賄罪、贈賄仲介罪で有期禁固刑の上限となる禁固30年を言い渡すなど、被告65人に実刑や執行猶予付きの有罪判決を下した。
虚偽の精神鑑定と大規模な賄賂工作
裁判所の認定によると、アイン被告は強制治療の名目で同研究所に入院中、巨額の賄賂を渡して特別室での生活や自由な外出などの便宜を図らせていた。さらに、刑事事件の容疑者らが拘束や服役を回避するための虚偽の精神鑑定書の発行を仲介し、多額の不正利益を得ていた。
チュオン元所長は虚偽の精神鑑定書の発行や人事上の便宜の見返りとして、計80億VND(約4900万円)超の賄賂を受け取っていた。事件には同研究所の元副所長や警察官、警備員など多数が関与しており、裁判所は組織的かつ悪質な犯行と認定した。
制度見直しと警備強化を勧告
裁判所は判決の中で、精神鑑定の客観性を確保するため、異なる医療施設の鑑定人で構成する鑑定委員会の設置を保健省に勧告した。また、強制治療対象者の逃亡防止や安全確保に向けて、強制治療を行う精神鑑定施設を公安省の武装警察による24時間警備の対象とするよう提案した。
本事件は2025年6月、アイン被告の夫であるレ・バン・ドン被告(男・48歳、禁固19年の判決)らが北中部地方タインホア省サムソンで違法薬物を使用していたところを摘発されたことで発覚した。捜査の過程で、虚偽の精神鑑定結果によって刑事事件の容疑者らが強制治療の対象となり、拘束や服役を回避していた実態が判明している。
事件を巡っては2025年9月、同研究所の共産党委員会も監督責任を問われ、チュオン被告を含む党員14人が党除名処分となった。
[VietnamPlus 07/10/2026 / VOV 19:44 07/10/2026 / Tuoi Tre 17:35 07/10/2026, 19:24 07/10/2026,U]
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved.
このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。