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[社会]

世界遺産タンロン遺跡、現存しない「敬天殿」の復元に着手

2026/10/03 07:36 JST更新

(C) Trung tâm Bảo tồn Di sản Thăng Long - Hà Nội
(C) Trung tâm Bảo tồn Di sản Thăng Long - Hà Nội
 ハノイ市バーディン街区(phường Ba Đình、旧バーディン区)ホアンジエウ(Hoàng Diệu)通り9番地にある世界文化遺産「タンロン城王宮跡(タンロン遺跡)」でこのほど、「敬天殿(Điện Kính Thiên)遺跡の保存・修復・復元投資プロジェクト」の着工式が開催された。

 式典には、トー・ラム書記長 兼 国家主席をはじめとする国の指導者や国連教育科学文化機関(ユネスコ)の代表らが出席した。

 同事業では、15年間にわたる学際的研究と国際機関との協議に基づき、かつてのタンロン城で特に重要な施設である敬天殿を復元する。観光不動産開発を中核とする地場系コングロマリット(複合企業)サングループ(Sun Group)が施工を担当する。

 敬天殿は、かつて政治や外交の重要行事が行われた中心的な施設だが、建物自体は現存していない。今回の復元は単なる再建ではなく、発掘された遺構や歴史資料などの科学的根拠に基づき、研究・解釈・保存を伴う取り組みとして進められる。

 ハノイ市人民委員会のブー・ダイ・タン主席は、事業にあたり地下遺構を傷つけたり、遺産の真正性・完全性を損なったりしてはならないと強調し、工事中に新たな発見があった場合は、発見箇所の現状を保全し、専門家の意見を仰ぐよう求めた。

 また、ユネスコ世界遺産センターのラザール・エルンドゥ・アソモ所長は、これまでの協議について、「模範的な国際協力」と評価した。

 長年の研究成果を踏まえた同事業は、遺産の価値を守りながら過去と現在をつなぐ新たな歩みとなる。 

[Trung tam Bao ton Di san Thang Long - Ha Noi 29/09/2026, A]
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