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[特集]

ベトナム系米国人姉妹、ソフトチョコ作りで成功

2009/04/12 07:24 JST更新

 ベトナム系米国人の姉妹ウエンディ・リエウとスーザンは、ソフトチョコレートのブランド「ソコラ・ショコラティエ」を立ち上げ、成功を手にしている。  ある時ウエンディが隣人に手作りのソフトチョコレートを味見してもらったところ、その隣人は驚いてこう言った。「こんなおいしいチョコレートをどこで見つけたんだい?」。ウエンディはその隣人(KRSO放送局マーケティング責任者)にチョコレート作りに夢中になっていることを語った。これがきっかけとなって、ウエンディとスーザンはラジオ番組に出演したり、地元紙の取材を受けたりするようになり、彼女たちのチョコレートブランド「ソコラ」も有名になっていった。  ウエンディとスーザンの一家は1982年にベトナムを離れた。この後、姉のウエンディは1983年にマレーシアで、妹のスーザンはアメリカで生まれた。新天地のカリフォルニア州オークランドで一家はネイルケアの店を開いたが、それからはひたすら働く日々が続いたという。経済的に厳しい状況の中、ウエンディは9歳のときから1人でレシピ本を頼りにチョコレート作りを始める。一方妹のスーザンは、料理よりも広告したり売ったりすることのほうに興味があった。  2001年にソフトチョコレートを作り始めたとき、ウエンディは売ることなどまったく考えず、クリスマスや旧正月(テト)の時に皆にプレゼントしたくて作っていたという。しかしこのチョコレートを食べた友人や親せきたちは口々にこれは販売した方がいいと言った。KRSO放送局勤めの隣人も商品化を勧めた1人だった。このことが商才のあるスーザンのやる気に火をつけ、数週間後に姉妹はKRSOのインタビュー番組に出演していた。ソフトチョコ自体はまだ知られていなかったものの、チョコレート作りに対する2人の情熱と飾らなさがリスナーの心をとらえた。  それからの動きは早かった。2001年の暮れにはソフトチョコのブランド「ソコラ・ショコラティエ」を持つソコラ社を立ち上げ、販売を開始した。ブランドと会社名の「ソコラ」はチョコレートのベトナム語読みだ。ソフトチョコは日増しに有名になり、今ではオークランドの定番のお土産にまでなっている。  姉妹は先日サンフランシスコの見本市に招かれ、ソフトチョコ作りを実演した。2人はここでも巧みな料理の腕と明るい笑顔でお客の心をつかんだ。「彼女たちの笑顔と機敏な動きには誰もかなわないね。おまけにチョコレートもとびきりおいしいし」。客の1人はこう語ったが、これこそ彼女たちの成功の理由をよく言い表している。  

[Thanh Nien online, 21/03/2009 22:27]
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