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[特集]

米在住越僑の教育問題、ラジオ番組が助けに

2009/11/08 06:44 JST更新

 ベトナム系米国人アニー・マイは、クラスに自分1人しかベトナム系生徒がいないときや両親が仕事で忙しく自分の面倒をみてくれないとき、どんな気持ちになるかを痛いほどよく分かっている。1979年に米国カリフォルニア州に家族で移住して来たときわずか7歳だったマイ自身が、こうした経験をしたからだ。今、カリフォルニア州オレンジ郡ガーデングローブ市で教育カウンセラーをしている彼女は、少なくないベトナム系の家族が今も同じような問題に直面していることを知っている。  ロサンゼルスタイムス紙によると、ガーデングローブの各学校ではベトナム系生徒の割合が1977年の7%から現在は30%近くにまで増加しているという。こうした状況を受けて、同市の教育当局はベトナム人コミュニティとの距離を縮めるよう取り組んでいる。  こうした取り組みの一つが「若者と教育」という番組名のラジオ放送だ。この番組では、アメリカの教育システムをよく知らないベトナム系の父兄に子弟の学習や奨学金などについての情報提供やアドバイスを行っている。また、学校で起きる問題やネット上でのいじめなどのテーマも扱っている。マイはこの番組のパーソナリティの1人だ。  この番組は近隣のウエストミンスター市とファウンテンバレー市でも愛聴されており、他の州でインターネット放送を聞いている人もいるという。ガーデングローブ市の教育当局は、この番組の成功にならってスペイン語や韓国語でも同様の放送を行おうと準備している。教育当局のある幹部は「生徒の父兄たちは、地元の教育当局との距離が近付いたと感じている。私たちは彼らの助けになっている」と語った。  

[Nguoi Lao Dong online, 04/10/2009 | 00:08GMT+7]
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