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[特集]

安全な食卓目指し、国産の鶏肉と野菜の供給に奮闘する博士

2013/03/03 07:24 JST更新

(C)Tien phong、グエット博士(右側)
(C)Tien phong、グエット博士(右側)
 ベトナムの食卓には中国から密輸された鶏肉や農薬まみれの野菜があふれている。この現状に敢然と立ち向かい、国産の安全な野菜や鶏肉を届けようと奮闘している男性がいる。ハノイ農業投資開発社(Hadico)の会長兼社長のファン・ミン・グエット博士(51歳)だ。  グエット博士は「大地主」とも呼ばれている。ハノイ市、西北部ホアビン省、紅河デルタ地方バクニン省の3省市の5000ヘクタール近い土地を預かって管理する評議会の議長を兼務しているからだ。もし数年前に土地の使用目的を変更して不動産業者に譲渡していれば、莫大な金額を手にすることができただろう。しかし博士は黙々と野菜を植え続けた。  ハノイ市ソンタイ町の鶏卵孵化施設を訪れると、「ガーミア」と呼ばれる国内品種の鶏の雛を買い付けに来た多くの養鶏業者が集まっていた。ガーミアは、かつて皇帝への献上物や正月のお祝いに使われた高級鶏だが、安いブロイラーや中国から密輸された鶏に席捲され、近年絶滅の危機に瀕していた。  グエット博士は絶滅を阻止しようとソンタイ町に孵化施設を建設し、毎日数千羽の雛を誕生させた。ガーミアの評判は良く、飼育する養鶏業者が日増しに増えているという。もはや絶滅の心配はなく、密輸の鶏を駆逐できるのではと期待されている。

 安全な野菜の栽培は、2010年から約100ヘクタールで行っている。現在1日当たり5~7tを学校やホテル、食堂などに供給しているが、市場での販売はまだ行っていない。順調に行けば、将来ハノイ市の需要量の約10%を供給できるようになる見込みという。  グエット博士は北中部クアンビン省で生まれた。高校卒業後は家庭の事情から軍隊に入隊し、当時のソ連に留学して軍事学を学んだ。その後退役し、農業の道に進んだ。クアンビン肥料社のハノイ支店長からいくつかの会社を経て、2005年末にHadicoの会長兼社長に就任した。  農業で食べていくのは大変な時代だが、Hadicoは2012年に前年を上回る8000億ドン(約35億6000万円)の売上高を達成した。グエット博士は「正直に言えば、農業だけでは利益が出せません。ハイテクを使ってより品質の高い農産品を作らなければなりません。ベトナムはドイモイ後の20年間、農業のおかげで世界に知られるようになりました。農産品の輸出を増やして、もっと外貨を稼げるようになりたいです」と熱っぽく語った。  

[Tien phong online,06:59 | 01/02/2013,O]
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