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[特集]

ホーチミン:「男娼」が急増、ドル箱市場に外国人も参入

2013/06/09 07:30 JST更新

(C)Tien phong、9月23日公園で客を待つ外国人男性
(C)Tien phong、9月23日公園で客を待つ外国人男性
 ホーチミン市では、女性や同性愛者を対象にした売春夫「男娼」が急増している。彼らは路上、マッサージ店、公園などで客を待つ。この数年は、観光ビザで入国した外国人もこの市場に参入しており、増加に拍車をかけている。  5区のホアビン公園沿いのグエンチータイン通りでは、売春婦も客を引いているが、小奇麗な服に香水をつけた若い売春夫も多い。この地域のバイクタクシー運転手クインさんによると、午後9時以降になると男女の売春婦(夫)が増え、午前2時頃まで客引きしているという。  フーニュアン区のザーディン公園は、男娼の活動が活発だ。2人で取材していると、2人組みの青年から誘われた。5区のファムヒューチー通りやチエウクアンフック通りでは、毎晩15人ほどの青年がヘルメットを持って路上に立ち、客を捕まえるとバイクに乗って消えていく。  ベトナムで米ハーバード大学医学部のエイズ防止プログラムを行っている研究員ドン・コルビー氏は、ホーチミン市では1万人以上、ハノイ市では約8500人が男娼として活動しているとみている。男娼急増の原因については、同性愛者の増加が主な理由だが、現代社会の中で「新奇な感覚」に対する需要や性欲を満たしたいという女性の欲求も増えているためとしている。

 また、この市場が稼げるとみて多くの外国人が参入しているという。ホーチミン市エイズ防止委員会のエイズ相談員と共に1区の9月23日公園を訪れると、多くの外国人男性が女性客を待っている様子だった。  南アフリカ人の26歳の青年は、ホーチミン市に観光ビザで入ってから2年経つが、パスポートを紛失したため国に帰れないといい、生活するために男娼になったと語った。1晩で2~3人の客を取ることもあるが、ゼロの時もある。女性達は1回当たり50~100ドル(約5040~1万0100円)支払ってくれるという。彼らは公園の他、インターネットでも客を見つけている。  市エイズ防止委員会によると、男性同性愛者のHIV感染率は2011年の14%から2012年には約20%に上昇した。同委員会のグエン・ティ・フエ医師は、多くの売春夫は男性とも女性とも関係を持つため、HIV感染が広まる恐れがあると警鐘を鳴らしている。  

[Tien phong online,07:09 | 05/06/2013,O]
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