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[特集]

粘土で起業した若きプリンス、日本のキャラクターに魅せられて

2017/04/16 05:56 JST更新

(C) dantri
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 粘土で遊ぶことが趣味で、日本の漫画やアニメのキャラクターをこよなく愛するベトナム人男子がいる。若くしてデザイナーの仕事を辞めて粘土で起業し、粘土に魂を送り込むことに熱中しているのは、ハノイ市に住むダン・ソン・ハイさんだ。  ハイさんは1994年生まれの23歳という若さだが、既に6年の経験を有するベテラン粘土アーティストだ。グラフィックデザインを専門に学んだ後、デザイナーとして一般企業に就職したもののオフィスで毎日を過ごすことが嫌になり、退職を決意。自宅で粘土のハンドメイドショップを始めた。  「粘土を始めたのは高校生の頃からです。小物の手作りや絵描きが好きで、インターネットでネタを探していた時に粘土作品の制作に関する記事を読んで感銘を受けたことがきっかけで、粘土を買って作り始めました。当時、ベトナムではまだあまり知られていない芸術分野だったので、独学で1つ1つ方法を探りながら、放課後に1~2時間練習していました」。

 ハイさんは現在、インターネットで粘土のハンドメイドショップを運営しており、ウェブサイトのフォロワー数は2万3000人に上る。ベトナム国内だけでなく、タイやマレーシア、米国などからも注文が入っており、認知度はますます高まっている。  ハンドメイドのビジネスは元手が少なくて済むため、現在までのところ大きな困難には直面していない。ハイさんは、「唯一の困難は、複雑で難しい形も多いので自分が作品をうまく作れるかどうかだけです」と語る。オーダーメイドも受け付けており、繊細な作品を制作するには完成までに1~2日間かかるという。  「大きな収入にはなっていませんが、自分の好きなことをしているので、充実した毎日を満喫しています」と喜びを語るハイさん。今も夢を追い続ける彼は、若手のベトナム人として初めて粘土の作り方に関する本2冊(「不思議な粘土(Dat set than ki)」、「色とりどりの粘土(Dat set muon mau)」)を出版し、ベトナムでの粘土芸術の普及に努めている。 

[Dantri, 28/03/2017 13:09, A]
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