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[特集]

コスプレにはまるベトナムの若者、人気は日本のキャラクター

2017/07/09 05:09 JST更新

(C) tuoitre
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 ベトナムでは、漫画やアニメ、ゲームなどのキャラクターに扮する「コスプレ」のイベントが毎月のように開催されており、多くの若者たちを惹きつけている。コスプレというトレンドは、ベトナムの大都市の若者たちにとって1つの楽しみともなっている。

 コスプレは、必ずしも漫画やアニメ、ゲームのキャラクターをそっくりそのまま真似しなければならないというものでもない。ただそのキャラクターとともに生きたいというだけなのだ。コスプレイヤーは、キャラクターに入り込むため、衣裳や付属品、メイクなどを周到に準備する。

 ホーチミン市のブイ・グエン・トゥオン・バンさん(27歳)は、好きなキャラクターの衣裳を着て、好きなキャラクターになりきるときが楽しいと話す。

 バンさんによると、コスプレのトレンドは多くの国で広まっており、海外では様々なキャラクターの選択肢があるが、ベトナムの若者からは主に日本の漫画のキャラクターが好まれており、ゲームなどのキャラクターに扮する人はまだ少ないのだという。特にここ数年は、ベトナムの昔話の登場人物に扮する人も出てきたが、キャラクターの具体的な描写がないため、人気もないようだ。


 チャン・ミン・コアさん(22歳)は、満足のいく衣装や付属品、かつらをそろえるため、準備に丸1か月以上をかける。更に、立ち姿などもキャラクターに似せるため、鏡の前に立って動作を練習しなければならないという。

 ベトナムでは、平均して1年間に大小およそ20のコスプレイベントが開催されている。ベトナムのコスプレは国内だけにとどまらず、海外でも認められつつあり、タイやシンガポール、フィリピン、マレーシア、そしてコスプレのメッカともいえる日本での国際的なコスプレイベントにベトナムのコスプレイヤーが招かれるようになっている。

 コスプレは、コスプレイヤー向けのサービスも生み出している。衣装や付属品の販売店およびレンタル店のほか、写真撮影、メイクなどのサービスが主だ。更に、コスプレイヤー向けにキャラクターの衣装や付属品を製作し、販売してお金を稼ぐ人もいる。

 ホーチミン市のダン・ズイ・ハイさん(32歳)は、「コスプレの付属品を作るのはとても難しいです。細部までこだわってようやく良いものができます。大変ですし時間もかかりますが、自分の作ったものでお客さんが満足してくれると嬉しいですね」と語った。 

[Ngoc Hien, Tuoi Tre, 25/06/2017 10:11 GMT+7, A]
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