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[特集]

ホーチミンで40年以上の歴史を有する「精進料理通り」

2017/10/22 04:34 JST更新

(C) thanhnien
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 ホーチミン市11区ホンバン(Hong Bang)通り702番地の路地裏には、精進料理のみを扱う食堂10店舗余りが立ち並んでいる。40年以上にわたりここは「精進料理通り」として市民に愛され、どの店も数十年の歴史を有している。

 この地域に住む高齢の人たちは、「1980~1990年代は通りに20店舗近くが並んでいて、どの店も精進料理のフーティエウ(Hu tieu chay)のみを売っていました。後にフーティエウ以外も扱うようになり、『精進料理通り』になっていったんです」と語る。

 数ある店の中でも「ティエンイー(Thien Y)」という店は、最初に店を開いたことと料理が美味しいことで最も有名なのだという。しかし、多くの客は親しみを込めて店主を「おばちゃん」と呼んでおり、もとの店名の「ティエンイー」はもはや忘れられているそうだ。

 最初に店を開いたこの店が多くの客を集めていたたため、同じ路地裏の人々もこぞって店を開いた。そしてこの路地裏は、今のように精進料理の食堂がひしめきあう地域になっていった。

 精進料理といってもフーティエウや焼きそば、ビーフシチュー、カレーなど様々なメニューが揃っている。かつては具材の練り物なども全て店主自らが作っていたが、今は自家製でないことも多いようだ。ただし、かつての風味と美味しさは変わっていない。

 ある店の店主は、「甘く美味しく作るには、砂糖などは使わず根菜やにんじん、キャッサバなどを使うんです」と教えてくれた。各メニューの価格は安く、8000~2万VND(約40~100円)となっている。精進料理は安いことから、店の主な客は学生や工場労働者などだ。

 この地域で40年以上にわたり精進料理の食堂が存在してきた原因の1つは、売り手の「心」にある。「私は精進料理を出していますが、重要なのは心をきれいにしておくこと、なあなあに作らないこと、もうけばかりにならず、衛生を欠いたものを出さないことです」。

 この「精進料理通り」では、別の店同士で同じメニューに対して同じ価格を維持し、値上げしないよう約束している。普通の日はベジタリアンの客ばかりだが、旧暦15日の満月の日、特に7月は多くの客でにぎわうという。 

[Luu Tran, Thanh Nien, 09:34 AM - 10/10/2017, A]
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