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[特集]

世界45か国でフォーを食べ歩く28歳のベトナム人英語教師

2017/12/10 05:12 JST更新

(C) vnexpress
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 東北部地方クアンニン省の英語教師、ドアン・クオック・ベトさん(男性・28歳)は、世界のどこへ行ってもベトナムの米麺「フォー」の店を探し、食べてみる。そして自身の「フォーマップ」に情報を追加していく。

 11月、マダガスカルに到着したベトさんは、フォーの店をなかなか探すことができずにいた。ベトさんが調べたところ、現地にはフォーの店が1軒しかなく、しかもベトナム人が調理するのではないという。1杯の価格は約4.4USD(約500円)。現地の1か月あたりの平均収入50USD(約5650円)を鑑みると高級だ。

 外国のフォー専門店ではない多くの店と同じように、マダガスカルのベトナムフォーの汁もただの沸騰水と変わりなかった。だからといって、6月から世界各地を旅しているベトさんにとって、そのフォーが最後の1杯になることはない。ベトさんはこれまで、45か国・地域を訪れたという。

 「ベトナムでは、いつも朝にフォーを食べていました。フォーは私の一番好きな料理でもあります。私が外国を旅行するときにフォーを食べるのは、食べやすいことと、現地の料理が口に合わなくても健康を維持できるようにするためです」とベトさん。

 新しいところに行くと、ベトさんはフォーのほかに現地の伝統料理も食べてみる。現地の料理が口に合わないときは、ベトナム料理に味が近い中国料理や日本料理、韓国料理を食べる。

 どこかへ行ったとき、ベトさんがまずするのは、「pho, vietnamese food, vietnam restaurant」といったワードでベトナム料理店を検索することだ。あちこちでフォーを食べてきたが、ベトさんには料理の写真を撮る習慣がなく、いつも味で各地のフォーを覚えている。

 「ハンガリーのフォー店が一番印象的です。店は中心部からかなり離れていて、電車を何本か乗り継いでやっとたどり着きました。店主は久しぶりのベトナム人客だととても張り切って、大きな器でとても美味しいフォーを出してくれました。いまいちな店もありましたが、シェフかオーナーがベトナム人ではなかったのでしょう」とベトさんは振り返る。

 フォー1杯の価格が最も高かったのはスイスで20~22USD(約2260~2490円)。一方最も安かったのはカンボジアで2~4USD(約230~450円)だ。フォーを食べるだけでなく、ベトさんは価格の統計もとり、表にして「世界のベトナムフォーマップ」を作っている。英語教師であるベトさんは、この表を世界各地の国旗と物価を教えるために使うのだという。

 ベトさんは今回の旅で、ケンブリッジ大学やオックスフォード大学、ハーバード大学の社会心理学や英語指導方法の短期コースに参加するつもりだ。ベトさんはこのようにして、国際化時代における英語の重要性を生徒や保護者が理解できるようにするため、自身の英語の指導に磨きをかけているのだ。 

[Vy An, VnExpress, 28/11/2017 | 08:18 GMT+7, A]
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